特別価格　オールドキリム　極細糸の超細かいジジム織りのムトゥキリム　もう出てきません　128×89cm [E735]

当たり前の話ですがオールドキリムというのは新しく作るわけにはいきません。
限られた数だけ、それがなくなれば終わりという存在です。

小さなサイズのキリムはかつてはそれなりの数量がありましたが、オールドキリムの人気の高まりや買い手が一番買いやすい大きさということもあり、早い時期になくなってしまいました。
オールドキリムの中でも４〜６㎡の大きなサイズやシンプルなストライプ柄のものはまだ見ることができますが、モチーフがある伝統柄のものは10年以上前からとても稀少になっています。

そんな中で私自身が20〜30年前に蒐集して保持してきたものの中には小さなサイズのオールドキリムも残っており、今回それらを放出していくことにしました。

地方色、年代とともに特徴のある、使いやすいサイズのオールドキリムでお楽しみいただければ幸いです。


トルコの地中海沿岸に暮らす遊牧民ムトゥ。
地に羊のナチュラルウールのこげ茶色の糸を使い、表面に色とりどりのウール糸でジジムやジリのテクニックでモチーフを織り込む、独特でわかりやすい織物を作ってきました。
1980年代頃までかろうじて織りは続けられていましたが、周囲の需要の変化や当人たちの生活様式の変化によってその後、織物を織る姿が自然の形では見ることができなくなりました。
1990年代にはウールのキリムではなく、日常で使えて安価な布を裂いて紐状にしたものでマットなどを水平機で織るぐらいでした。

本来は遊牧生活をしていた一族ですので荷物を運ぶためのチュワルやヘイベなども織られていて、古いものには遊牧民の素朴な織りでありながら、細かい素晴らしいものもありました。

後世になればなるほど、その技術は廃れ、古いものでたまにしか見ることができません。
このキリムもそんなひとつで、テントの入り口に掛けられたり、お祈り用として使われたりしたものですが、糸が細く、その分、モチーフも細かく綺麗にできています。
同様のモチーフのキリムもたくさん目にしましたが、これだけ細いものはごく一部と言ってもよいかと思います。

上部の中央部の表面が一部摩耗していますが、それ以外は特に目立つダメージなどはありません。
上部のフリンジ部分は折り畳み、下部のフリンジは装飾として結んであります。
これは上下があったという意味でもあります。
おそらく下に敷いて使われることは少なかったのだと想像します。


フリンジを除く本体部分のサイズは 約128×89cm。


状態については目についた範囲で記載しておりますが、見落としがあった場合はご容赦ください。
また商品として製作されたものではなく、個人所有の古いものであることをご理解の上、お買い上げくださるようお願いいたします。

価格に送料は含まれていません。
他の商品と同梱、または複数点数お買い上げになるなど、まとめ買いをされると個々でご注文するより１点あたりの送料が割安になります。