チャイのお皿のレース　ヴィンテージ　シルクのイーネオヤ　直径約12cm [EK072]

イーネオヤのテクニックによるシルク製のレース編み。
チャイのお皿に置く小さな敷物です。

イーネダンテルは日本での造語で、トルコには存在しない言葉です。
ダンテルはレース編みを指しますが、トゥーによるものに限定されます。
トルコではイーネオヤに作られたレース編みも全て、イーネオヤと呼びます。

オデミシュ周辺で伝統として作られてきたもので、古くは嫁入り持参品の中に入れられました。
同じモチーフのものが6枚、12枚などのセットで用意され、特別なお客さんに出すチャイやトルココーヒーのお皿の上に敷くレースとして使われましたが、使われたものは廃棄されたため、古いもので残っているものは数が少なく、特にシルクのものは現在では見つかりません。

これらは私が20年ほど前に手に入れてコレクションしていたもので、状態もよくシルクのイーネで作られた目も美しく、形も揃っています。
モチーフも難しいもので、小さなサイズでも1枚作るのに大きなものを作るのと同様に手間暇かかったのが容易に想像されます。
むしろ小さいほどごまかしが利かないため、高度な技術が要されたと思います。
さらには小さな中に世界が凝縮されています。

長い間、同様のものを見ていませんし、手にも入れていません。
今回、これらをコレクションから放出します。

イーネオヤのお手本とされてもいいですし、額装しても飾られても素敵です。
資料としても貴重です。コレクションとして持っていたものでは今回掲載したものが最後となり、他にはありません。

本物のトルコのイーネオヤに触れたい方、古いものに興味のある方、当時の技術や素材を感じたい方、ぜひこの機会をお見逃しのないようにお願いいたします。

いずれも現在は作られていないタイプのものですので、イーネオヤの本来の姿に興味がある方や古いテキスタイルが好きな方にぜひオススメします。もう次回はないかもしれません。

保管の木箱のシミや多少の埃汚れがある場合がございます。
お家でチェストに保管されていたそのままの状態です。


商品として製作されたものではなく、個人所有の古いものであることをご理解の上、お買い上げくださるようお願いいたします。

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