ギリシャのトルコ人村のイーネオヤ　ギュウムルジネ　バラックル村　ブロックプリントのヤズマ　工房印入り　77×77cm [EK003]

オスマン帝国時代にギリシャ、ブルガリア、北マケドニア、コソボなどトラキア地方へ領土を広げたトルコ。
その当時に移民として移り住んだ当時のトルコ人たちの子孫であるトルコ系住人たちは、600年前から現在もなお彼の地で自分たちの文化を受け継いでいます。

そのひとつ、ギリシャのギュウムルジネには多くのトルコ系住人が暮らしています。
彼らは結婚に欠かせないイーネオヤを作り続いてきました。

トルコのどの地方にも似ていない、トラキアのトルコ人たちのイーネオヤとしての文化を確立させました。
今回ご紹介するのは、ギュウムルジネのバラック村に暮らす女性の古いイーネオヤスカーフです。

トルコで製作されたブロックプリントのヤズマに堅撚りのシルク糸で細かいイーネオヤを施しています。
それはオデミシュのギョイネッキの袖口のイーネオヤにも似た形ですが、その関連性は不明です。

またトラキアのイーネオヤの特徴として、婚礼の際の花嫁の持参品の展示会でイーネオヤが先頭に飾られることから、イーネオヤをより豪華に見栄え良くさせる必要がありました。
そのため、ヤズマの畳み方がトルコ国内のそれと異なり、端の部分のみを折ることで実際のサイズより大きく見せる工夫があります。

トラキアのトルコ人のイーネオヤは入手方法が限られているため、手に入れにくいもののひとつです。
これらはギュウムルジネのトルコ系の女性から直接手に入れたものです。

ヤズマも古く、ギュウムルジネでも既に見ることが少なくなった古いイーネオヤスカーフ。
資料としても貴重です。今回掲載した4点のみで他にはありません。

本物のトルコのイーネオヤに触れたい方、古いものに興味のある方、当時の技術や素材を感じたい方、ぜひこの機会をお見逃しのないようにお願いいたします。

いずれも現在は作られていないタイプのものですので、イーネオヤの本来の姿に興味がある方や古いテキスタイルが好きな方にぜひオススメします。もう次回はないかもしれません。

プリントのインクが飛んでいたり、プリントミスがあったり、また保管の木箱のシミや多少の埃汚れがある場合がございます。
お家でチェストに保管されていたそのままの状態です。


商品として製作されたものではなく、個人所有の古いものであることをご理解の上、お買い上げくださるようお願いいたします。

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