ソフラとはトルコ語で食卓を意味し、かつてトルコの家庭で食事の際に床にソフラを敷き、その上で食事をしました。
最後にソフラの上に散らかったパンくずなどをまとめて捨てることができるようにです。
現在でも田舎や大人数の家族ではテーブルではなく、ソフラを使って下で食事する家庭もあります。
ただ現在はキリムから手軽に手に入る布に代わり、キリムのソフラを使われることはなくなりました。
このキリムはソフラとして織られたものです。
ソフラの多くはこのキリムのように長方形型もありますが多くが正方形に近く、フリンジ部分は邪魔にならないように折りたたまれます。
ジジムというのは平織りの間に糸を横方向に挟んでいきながらモチーフを作る特殊テクニックです。
一目ずれただけでモチーフが正しく表現されないという難しい技術で、キリムを織る人が必ずジジムを織れるわけではなく、地域によるものです。
素材は経糸・緯糸共には100％ウール（羊毛）、村で女性たちが各家庭で昔ながらの木製織り機と手作業で織りあげています。
機のサイズの都合で細長く２枚織り、それを中央部で繋いで１枚のキリムにしてあるものです。
モチーフ部分が左右合わないのもよくあることで、売り物でなく自分たちで使うためだったので気にしなかったのでしょう。
手で紡いだ糸で1970年代頃に織られたと想像されます。
未使用品だと思われるコンデションの良さです。
フリンジを除く本体部分のサイズは 約170×120cm。
状態については目についた範囲で記載しておりますが、見落としがあった場合はご容赦ください。
また商品として製作されたものではなく、個人所有の古いものであることをご理解の上、お買い上げくださるようお願いいたします。
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