商品詳細

ブルガリアのトルコ系移民のふかふか織物 オールドトゥル 201×131cm [F446]

販売価格: 66,000円(税込)

[在庫数 1点]

重み: 4200g

商品詳細

とても貴重な数の少ない珍しい織物です。
後続はありませんのでこの機会に手に入れてください。

トゥルというのは織り方の種類のひとつですが、簡単に言えばキリムと絨毯の中間のような存在です。

通常の絨毯は結び目の段を入れ終わると、キリムの平織りを1往復織り込みます。
そして再び結び目の段を入れていきます。
トゥルの場合は、結び目のある絨毯の一種ですが、結び目と結び目の段の間の平織部分が1往復でなく、2往復以上織り込まれます。
そのため表面の起毛している部分の間に多少の隙間ができ、しなやかな少し軽めの絨毯ができあがります。
また毛の長さが長めものも多く、ベットの代わりに使用されたりしたものもあります。

水平機を使った織物で、幅の都合上、別々の細長い織物を作り、中央部で接いで1枚にしたものです。
地の部分の経糸と緯糸は極細のコットン糸、起毛部分にはウール糸を使っています。
経糸を張ったところに緯糸を入れながら、途中で太目の串のような棒を渡し、そこに糸を巻いて押さえの緯糸を入れたら、棒を抜いてループ状にします。


このトゥル、トルコではカラプナールから出ますが、これは隣国ブルガリアに暮らすトルコ系移民たちのものです。
何十年か前の住民交換などにより本国へ戻ってきたトルコ系の人たちが荷物の中に入れていました。

毛がフカフカなのはベット変わりに使われたという目的があったためだと思われますが、トルコとブルガリアという離れた場所で同じような目的で同じような形式の織物が織られていたことにとても興味がわきます。


これらトゥルは日用品であったこと、売る目的に作られていなかったことなどから、絶対数量が少なく、市場に出回ることもなく、大量に目にすることはできませんでした。
これらをブルガリアから運んできた年代が亡くなったことで、こうして手にすることができるようになったもののひとつです。


新しいものでも1960-70年代を最後に、本来のオリジナルのカタチでの作り手がいなくなったことから、それ以前ものが保管され残ったものが見つかる程度です。

幾何学もチーフの現代的なデザインにも通じるところがありますが、これらが昔に作られたというところも面白いです。

染めは村で行われた天然染めを含む、独自の色です。

サイズはフリンジ部分を除く本体が201×131cmです。

状態につきましては、目で確認できたことは可能な限り記載しておりますが、見落としがあることがあるかもしれません。
またあくまで古いものだということをご理解の上、お買い求めてくださることをお願いいたします。


価格に送料は含まれていません。
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