※2021年6月末に納品予定が1点のみですがあります。7月上旬に発送できます。
キュタフュヤ県タウシャンル市のイーネオヤは特別な存在です。
チティオヤと呼ばれ、普通のイーネオヤとは区別されています。
チティオヤとは茎、葉となる部分にワイヤーを使った大きなオヤで、その様子はまるでブローチサイズ。
それが40個も付くのですから壮観です。
またチティオヤは想像よりも手間暇がかかり、まずワイヤーを用意するとことから始まります。
市販のものでも作れないことはないのですが、地元の女性たちが一番使いやすいとされるのが電話線。
表面のビニールを剥いた銅線を使用します。
それに撚っていないシルク糸を巻き付け、モチーフごとに適した形に成型し、必要がある部分にはイーネオヤを、また花、蕾などのパーツを作り、最後に組み立てて1つのモチーフができあがります。
手順を間違えると出来上がらなかったり、パーツの収まりが安定しない形になったりします。
女性たちは母親、祖母から教わったものに加え、それぞれに工夫を凝らしながら新しいモチーフを生み出しています。
タウシャンルでは嫁入りの持参品が未だ重視され、結婚が決まると母親たちは娘のためこのチティオヤのスカーフを数枚用意します。
自分たちで作れる人は自分で、作れない人や時間のない人は、他の女性に依頼します。
ブレードの製作も加わって、製作に約2か月が費やされ、素材も本物のシルク糸を使うことから、1枚のチティオヤはお給料の2〜3月分になることもあります。
元から高価で手に入れるのが難しいチティオヤですが、菩提樹、フクシア、お金持ちのサラダ、生命の樹、パシャの勲章、カンテンなど、名称も面白く、その形も他に例を見ないものがたくさんあるのも特徴です。
それらを1つ1つ買い集めることは金銭的にも不可能であり、でもこの特殊なチティオヤに興味を持つ人のために、特別に用意したオヤのサンプルです。
タウシャンルに通い、チティオヤを熟知しているオヤマニアの会さんと相談し、24種類のチティオヤを指定し、作ってもらうことになりました。
想像されるより1つ1つのモチーフは大きく、見ているだけでも楽しめますが、その作りを研究するのにもとてもよい資料です。
布は画像ではクリーム色の化繊布ですが、布の在庫状況などにより他の色に変更される場合があります。
スカーフのサイズは約40×40〜50×50cm前後です。
2020年9月19日〜9月22日に開催された、オヤマニアの会イベント「編み編みパーティ―」で初披露したものです。
価格に送料は含まれていません。
送料は国内送料、国際送料を含めて1180円です。実際の重量は400gありませんが、送料設定の都合上400gにしてあります。
他の商品と同梱、または複数点数お買い上げになるなど、まとめ買いをされると個々でご注文するより1点あたりの送料が割安になります。
他の商品と同梱の場合は、別途メールにて送料を訂正してお知らせいたします。