かぎ針で作るトゥーオヤは一般的に平面のオヤとして作られます。
その昔マニサではトゥーで大きな立体のオヤがついたスカーフを作りました。
もちろんトゥーで編むとオヤがくたっ、としてしまいますので、固めてあげなくてはなりません。
何で固めたかというと「砂糖水」だったそうです。
そのため、マニサの立体トゥーオヤは「シェケル(砂糖)オヤ」と呼ばれています。
実際は砂糖水以外にもトルコで手に入るコラと呼ばれる板ゼラチン、セメダインなども使用されたようです。
結果、カラカラと音がするような硬いオヤができあがりました。
このオヤスカーフはトゥーオヤのお花を作り、それをスカーフの縁に垂直なるようにつけたもので、ゼラチンで固めていた状態のものです。
筒の上に五弁の大きなお花で、中央にオレンジと緑があり、水仙のモチーフだと思われます。
オヤの種類:トゥー
オヤ部分の素材:コットン糸
スカーフへの取り付け方法:直付け
スカーフの素材:コットンヤズマ
状態:特に目立つダメージや汚れはありません。
年代:1960-70年代頃
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