トルコの地中海沿いの町アンタルヤの高原地帯、ドシェメアルトゥの伝統的な柄と色遣いの絨毯です。
20年ほど前までは村のほぼ全戸に織り機があり、女性たちが仕事の合間に絨毯を織る姿が見られるところでした。
一時期はヨーロッパにも知られることになるほど有名な絨毯産地ですが、需要がなくなり、織り手の不足、女性たちの生活環境の変化などから、今では村に数名の織り手が残っているだけです。
赤、青、緑、黒、白などを基調とした独特の色遣い、ボーダーには「五つの石」という子供の遊びに使われる石をモチーフにした模様、一目でドシュメアルトゥの絨毯だとわかります。
定期的な作り手はいないので新しいものが出ることはありませんが、町に引っ越ししてきた村人たちが、かつて自らの手で自分たちのために、糸を染め、手織りした絨毯を、アパートで使う場所がなく保管場所に困るから、子供たちが興味を持たないから、などの理由で手放すようになったのです。
この絨毯もそうしてやってきたものの１つです。
1970-80年代に作られたものです。
経糸、横糸ともにウール糸で、手織りされたもの。
染めは村で女性たちが自分たちでおこなった天然染め（一部人工染料を使った場合もあります）です。
サイズはフリンジ部分を除く本体が130×73cmです。
通常のドシュメアルトゥ絨毯とは異なり、毛足が長く、糸質が違うます。
おそらく隣接県のウスパルタの糸を使用したか、織り手の出身地がそうだったかで、出来上がりとしてはウスパルタ絨毯と同質です。
元々毛足が長いタイプのため、経年、使用により表面の糸が摩耗し、ゲチキと呼ばれる結び目と結び目の間に通したつづれ織りが見えている箇所があります。
穴や破れなどはありませんので使用には問題ありません。
お値段がとてもお手頃ですので気軽にお仕えいただける手織り絨毯です。
家庭から引き取った際にクリーニングしておりますが、保管期間が長かったり、またいずれもオールド品のため、汚れが残っていたり、ダメージがある場合などがございます。
状態については目についた範囲で記載しておりますが見落としがあった場合はご容赦ください。
また商品として製作されたものではなく、個人所有の古いものであることをご理解の上、お買い上げくださるようお願いいたします。
コンディションのよい伝統的な柄のオールドものは、かつてのように村などでは見つからず、底をついた状態で、現在、稀少でトルコの商人間の取引でも高価です。
長年かけてストックしてきた貴重なオールド品を、在庫整理に向けて、少しずつですが、放出していきます。
そのため、お手頃価格で出しますので、送料をかけてもお得です。
なお、国際間取引のため、返品はいかなる理由があろうとも一切受け付けておりません。
商品に関しまして質問、疑問に思うことなどありましたら、些細なことでも結構です。必ずご注文される前にお問い合わせください。
お互いに気持ち良いお取引ができますように、また商品の低価格を維持するために、ご理解とご協力をお願いいたします。、
価格に送料は含まれていません。
他の商品と同梱、または複数点数お買い上げになるなど、まとめ買いをされると個々でご注文するより１点あたりの送料が割安になります。
