商品詳細

オールド絨毯 カルスの落ち着いた色遣いの織り物 115×72cm  [E429]

販売価格: 49,000円(税込)

[在庫数 1点]

重み: 2150g

商品詳細

本来の庶民のトルコの生活様式が下に敷いた座布団や、幅広の台状の長椅子に座り壁によりかかる形のため、身体が冷えないように背当てにあたるクッションを利用していました。

表を絨毯やキリムで織り、裏をつけて袋状にしたものに、葦の茎などを束ねたものを入れ、形の崩れない背当てとして使用されたのが「ヤストゥック」と呼ばれるものです。
ヤストゥックはトルコ語で「枕」に相当する言葉ですが、クッションなどの意味もあり、これらの伝統的な形の背当てにもその名前を使いました。

今回、ご紹介するのはヤストゥックの表の部分である絨毯です。

日本の玄関マットサイズに適当であることから、「玄関マット」として売られることもありますが、本来は袋状の背当てとして織られたものです。
通常は6〜12枚のセットで織られるものですが、たいていがバラバラになり1点、もしくは2点という形で残されてきました。

こちらはトルコ北東部のカルスの絨毯ヤストゥックとして作られたものです。
一般的には小さいサイズの絨毯は作りませんので、たいていがヤストゥックとして作られ、裏側を外した表側になります。

東部の特徴でもありますが、水平機で織り物を作っていたので、上に乗る重みで歪みが出ます。
この絨毯も画像でご確認できますが、多少の歪みがあります。
織りミスではなく、当時の絨毯の特徴とご理解ください。

色はカルス特有のアースカラー。
茶色やグレーは染をしていない羊そのものの毛の色の糸です。
経糸にも焦げ茶色のウール糸を使用しています。

色が変わっている箇所は修復などではなく、アブラジュといい、わざと糸を変えて織ったものです。
その時の織り手の気持ちの変化だったり、ワビサビの遊び心だったり、はたまた糸が足りなかったとか。。。
1950-60年代の製作だと想像されます。

経年により表面の糸が摩耗して減っている箇所などがありますが、特に目立つダメージはありません。

抑えた色調なので家具などと合わせやすく、邪魔にならない敷物です。

染めは村で行われた天然染めを含む、独自の色です。

サイズはフリンジ部分を除く本体が115×72cmです。
重量は約2150g。

状態につきましては、目で確認できたことは可能な限り記載しておりますが、見落としがあることがあるかもしれません。
またあくまで古いものだということをご理解の上、お買い求めてくださることをお願いいたします。

価格に送料は含まれていません。
他の商品と同梱、または複数点数お買い上げになるなど、まとめ買いをされると個々でご注文するより1点あたりの送料が割安になります。
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