オスマン帝国時代、トルコはバルカン半島へと領地を広げました。
その時に移民として移り住んだトルコ人たちは600年経過した現在、20世紀に入ってから一部の人はトルコへ戻り、また一部の人はそのまま彼の地に残りトルコ系他国籍者として生活を続けています。
そんな中でもトルコ文化を受け継ぎ、特に結婚の儀礼においてはイーネオヤを重視し、トルコ国内とはまた別の形でイーネオヤを現在もなお作り続けています。
コソボのイーネオヤの特徴はとにかく細かいこと。
極細のシルク糸を撚り、見えないような細かい目を作っていきます。
時にはその表面が布地のように見えるほどです。
シルク時代が終わるとその後は工業用の人工シルク糸の未撚り糸を自分で撚ったり、トルコから入ってくる市販のナイロン糸やポリエステル糸のボビンの糸を1本ずつ割って、細くしてそれらを使っていたそうです。
いずれにしても糸の準備だけでも手間暇のかかる作業です。
最近になってコソボの女性たちとの共同開発により、トルコの糸メーカーさんがコソボ輸出専用のイーネオヤ糸を製造するようになり、コソボ国内限定の販売という契約で、コソボの女性たちは撚らずに済む、手間いらずの糸としてこれを使っています。
トルコのメーカーさんということでコソボ滞在中に社長さんにトルコ国内で購入できないか連絡をしましたが、契約上、トルコ国内では販売できないとのこと。
そのためコソボで数量限定になりますが、この糸を購入してきました。
このタイプの糸がなぜトルコで流通しないのかという話になると、理由は明確でこの極細の糸を使用するイーネオヤが現在のトルコでは作られないこと、女性たちに必要とされる糸のタイプでないことです。
この糸はコソボや北マケドニアの女性たちが作る極細糸のイーネオヤに適しています。
細いため作っても作っても面積が稼げません。
でも彼の地の女性たちは糸が細くなければイーネオヤとは言えないと断言するほど、糸の細さと出来上がるイーネオヤの繊細さにこだわりがあります。
基本は白の糸を使いますが、最近の流行で差し色などで色糸を取り入れています。
糸の情報についてはメーカーさんに問い合わせをしましたが、秘密ということですので明かされませんでした。
ポリエステル由来の糸ではないかと想像します。
光沢があり美しい色ばかりです。
白を含めた4色のセットを作りましたので、まずこれでお試しください。
秋に再びコソボへ行きますので、リクエストがあれば購入できる機械があるかもしれませんが、お約束はできませんので、ぜひこの機会にお買い求めください。
色は写真のものをお送りいたします。
白1本と色糸3色の計4本です。
価格に送料は含まれていません。
日本国内関東圏よりゆうパック着払いで送らせていただきます。
国際郵便料金がさらに値上がりしておりますので送料分だけでもかなりお得に手に入れていただけます。
複数点お買い上げいただくと1点当たりの送料がお得になります。
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内容によりレターパックでお送りすることも可能です。
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