私のコレクションの中からイズニックの湖畔の村ギョルルジェのイーネオヤをご紹介します。
イズニックのイーネオヤは有名ですが、場所により、多少の違いがあります。
ギョルルジェはムシュクレ村の大きなオヤと対照的に、ブルサのオヤに近い、繊細で細かいイーネオヤを作ります。
イーネオヤ部分はシルク糸が使われ、鳩の目と呼ばれるループ状の面白い形をしています。
ヤズマはイズニックで当時好まれてた、キリットリのモチーフ。
キリットリはブロックプリント発祥の地トカットに古くからある伝統的なモチーフのひとつで、ヤズマ全体にモチーフがあるタイプです。
古いイーネオヤスカーフでこのキリットリのヤズマが使われたことも、イズニックのイーネオヤであることのひとつの証明になります。
ヤズマは極薄ではありませんが、通常のブロックプリントのヤズマよりも薄いものです。
製作年代は1930-50年代と想像されます。
ギョルルジェのイーネオヤとして判別されているものは数が少なく、貴重です。
これらの嫁入り持参品のオヤスカーフは今日まで大事に各お家でしまわれてきましたが、これらの風習が消えつつある現在、本来は市場に出なかったものが、行き先をなくし、こうして私たちの手に渡ってきています。
ただこれらもほぼ出尽くした感があり、最近は集めるのも簡単ではありません。
探して見つかるものではありません。
いずれも現在は作られていないタイプのものですので、イーネオヤの本来の姿に興味がある方や古いテキスタイルが好きな方にぜひオススメします。もう次回はないかもしれません。
基本的には綺麗なものを選んでいますが、保管の木箱のシミや多少の埃汚れがある場合がございます。
お家で保管されていたそのままの状態です。
商品として製作されたものではなく、個人所有の古いものであることをご理解の上、お買い上げくださるようお願いいたします。
価格に送料は含まれていません。
他の商品と同梱、または複数点数お買い上げになるなど、まとめ買いをされると個々でご注文するより1点あたりの送料が割安になります。