古い時代のものではありませんが、その土地の伝統文化に基づく、ある風習に使われるオヤスカーフをご紹介します。
トルコの北西部ブルサの山間部ウルダーの裾野にあるケレス、その集落で行われる結婚式で使われる赤いスカーフです。
ケレスの結婚式は村の集会場などの広場で行われ、村の人たち全員が招待されます。
テーブルと椅子が置かれ、食事が振る舞われます。
そこで行われた結婚式に20年前に参加したことがあります。
通りがかりの無関係の私たちを招待してくれたのです。
その時に、男性たちの一部が方にオヤスカーフを掛けているのを見ました。
それは独身の証なのだそうです。
村の結婚式は男女の出会いの場も兼ねます。
スカーフを肩に掛けている男性を、お婿さん候補として、娘たちの家族が値踏みするのです。
それらのスカーフは自分で用意するのではなく、結婚式の主催者が参列者にプレゼントするオヤスカーフの伝統のひとつです。
たくさんのオヤスカーフを用意しなければならない、花嫁の持参品はこのようにお祝いしてくれた人に送られたのです。
このスカーフは同じ村で結婚式の準備をしていた女性から譲り受けたものです。
スパンコールとビーズを使ってあります。
全くの未使用品です。約20年前の新品です。
いずれも現在は作られていないタイプのものですので、イーネオヤの本来の姿に興味がある方や伝統文化に基づくテキスタイルが好きな方にぜひオススメします。もう次回はないかもしれません。
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