1960年頃に集めた収集品を譲り受けたものです。
つまり1960年以前に制作されたものになります。
当時だからこその、今ではお目にかかれないものばかりです。
その違いは1960年以前のシルク素材、細いシルク糸を使いこなす技術力、そしてヤズマの質、モチーフの豊富さなどに現れています。
糸に関して言えば極細のシルク糸が手に入った時代ですので、その細い糸を作った極小さなモチーフも可能でしたし、目の細かさもダントツです。
ヤズマもハンドプリントの時代であり、また20世紀前半のものの中にはイギリスから特別に輸入された極薄のコットン布を使ったものもあり、透けて見えるほどの繊細な布に版木てハンドプリントする作業の困難さは予測できます。それだけ特別に作られたオヤスカーフだったということになります。
これらはコレクターさんが最後まで隠し持っていたものとして出てきたもので、いずれも簡単に手に入らない貴重なオヤスカーフです。
1960年頃にトルコにいなかった自分としても、その当時に集められたものとして手放したくないものですが、興味ある方に持っていただきたいと思い、思い切って放出いたします。
ブルサのイーネオヤスカーフです。
イーネオヤはシルク糸で作られています。土台のズラファも細かくて素晴らしいですが、オヤモチーフも面倒な作りで手間が掛けられています。
三角の上に2枚の葉、さらに花が3つ。その花の先にはヒヤシンスのような細長い棒状のものが各5枚ずつ。葉にも3つの飾りが付いています。
ヤズマは小ぶりで上品。多少のシミ汚れなどはありますが、気になるようなダメージはありません。
本物のトルコのイーネオヤに触れたい方、古いものに興味のある方、当時の技術や素材を感じたい方、ぜひこの機会をお見逃しのないようにお願いいたします。
いずれも現在は作られていないタイプのものですので、イーネオヤの本来の姿に興味がある方や古いテキスタイルが好きな方にぜひオススメします。もう次回はないかもしれません。
オヤは細いシルク糸でとても細かく作られています。
プリントのインクが飛んでいたり、プリントミスがあったり、また保管の木箱のシミや多少の埃汚れがある場合がございます。
お家でチェストに保管されていたそのままの状態です。
商品として製作されたものではなく、個人所有の古いものであることをご理解の上、お買い上げくださるようお願いいたします。
価格に送料は含まれていません。
他の商品と同梱、または複数点数お買い上げになるなど、まとめ買いをされると個々でご注文するより1点あたりの送料が割安になります。